世界中で、新型コロナウイルスに感染し亡くなった人数が急増していますが
3月19日、死亡者数で世界最多だった中国を抜いて、
イタリアが 3405人でトップになってしまいました。
先月21日に初めて死者が出て約1か月です。
イタリアは、感染者の致死率が8.3%と他の国と比べて突出して高く
感染は依然拡大していて、医師や看護師が不足するなど、急増する患者に対応できない状態が続いています。
(イタリア保健省による)
その背景に高齢者が多いことがあるといわれていますが、
今後、僕たちが自身を守るためにも
死亡者急増の原因として考えられるものをあらためて今回、まとめてみました。
【 イタリアで死亡者が増えている理由として考えられること 】
●感染者が圧倒的に拡大していること
特にイタリア北部での感染、死亡者が多く、その理由としては
イタリア北部は中国と経済的接触を持つ中小企業が多い為、
中国に滞在していたイタリア人が感染し帰国後に感染が広がった可能性が高い。
(在日イタリア商工会議所の副事務局長 フランチェスコ・リナレッリさん個人の見解)
●重症化する可能性が高い『高齢化』が世界的に進んでいたこと。
(65歳以上の割合が23%で世界2位の高齢化)
●医療施設、医師看護師が不足していること 。
※この10年で2割の医療機関が閉鎖された。
※ベッドの占有率(患者が入院している)は、イタリアは78.9%で、OECD平均の75.2%より高い。(日本は75.5%)
※人口千人当たりのベッド数は、イタリアは3.2床。OECD平均の4.7床よりも少ないが、アメリカは2.8床。
(ちなみに日本は13.1床とOECD加盟国の中で最も多い)
【以上 OECD(経済協力開発機構)が医療関係のデータを国際比較可能な形で集計している”Health at a Glance 2019”よる】
※医師と看護師を合わせた人口千人当たりの数では イタリアは9.8人。(OECD平均の12.3人。日本は13.7人)
●医療制度にも原因の可能性が。。
(医療水準は日本同様のようですが患者の経済的状況により受けられる医療の対応や迅速さなどに差がありそうです。)
※国民皆保険制度による保険医療と,保険外診療である自由診療があり、
公立病院はいつも混雑して待ち時間が長い。
私立病院は医療環境が良好だが医療費は高額。
(外務省HP世界の医療事情による)
これらが全ての原因ではないと思いますが、
イタリアでの死亡者が増えている理由が大まかにですが見えてきました。
(多数の、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。)
新型コロナウイルスに効果のある薬の開発は現在、
国内、海外の薬品製造会社などにより進んでいるようですが
早い段階での実用化を望みます。
さて、僕たちは、引き続き
日本の医療制度、医療機関を信頼しつつ
日々の手洗いなどの予防はもちろんのこと
食べ物からの栄養や睡眠を十分にとり、軽い運動なども行い
楽しい動画や笑いを取り入れるなどして精神的にも免疫を高めつつ自ら積極的に健康を作っていけたらいいですね。
最後までありがとうございました。
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