心から感動したプレゼント・エピソード②「そのアパレル店員は泣き崩れた」

感動エピソード

小さなアパレルショップに起きた奇跡

僕の知人の話です。

あるデパート内の

「女性向けのアパレル」

での話です。

約10年前の当時、

オープンしたばかりの小さな店でした。

素敵なオーナー夫婦が運営し、

そこに従業員として女性スタッフが4名ほどで働いていました。

店内にはオーナーが買い付けてきた素敵な服が所狭しと並んでいて

来店されたゲストに気に入った服を見つけてもらい買ってもらうことが仕事です。

さらには接客の合間に

バックヤードから商品を補充し陳列したり

ゲストが広げた服を、たたみ直したり

ディスプレイそのものを変えたりしています。

小さな店なので

基本的に、全て一人で店を任されて営業します。

普通の仕事場では

指示された、与えられた仕事をすればいいのですね。

日々のルーチンに沿って。

これはごく当たり前の「普通のスタンス」です。

そうしてオープン後、数ヶ月が経ちました。

ある日、

従業員の一人の女性は「あること」を始めました。

もともとアパレルで長年店長経験のあるその女性は

「スタッフには楽しく働いてほしい」

「売り上げも向上したい」

という思いのもと

スタッフとスタッフをつなぐために

まず「業務の連絡帳」を始めたのです。

可愛いイラスト共に。。。

他のスタッフ3人は

今まで、パート経験だけで、職場でのコミュニケーションを必要以上にとったことがなく

当初、戸惑いながら、当たり障りない連絡事項だけを書いていました。

そうして数日過ぎた頃

あるスタッフの誕生日を迎えます。

そのスタッフは家を出るときに

家族、子供に「おめでとう」と言われるくらいで

いつも通り出勤しました。

(「誕生日」のお祝いをするのも気が引ける

という年齢と感じていたようです。)

店には商品を置いておくバックヤードがありますが

普段通り出勤した彼女は

準備のためバックヤードに入りました。

そして、そこで目にしたものを理解すると

感動のあまり涙を流しながら座り込んでしまったそうです。

「人生で職場で、こんなことをされたことはなかった」そうです。

狭いバックヤードには

きれいな部屋いっぱいにお祝いの飾りがあり、

一際目立つ場所に

「〇〇さん誕生日おめでとう!」

と書かれた大きな紙があり

その横にはプレゼントが置いてあったのです。

さて、

この日以来、店は何かが大きく変わりました。

「業務連絡だけの連絡帳」の内容は

業務内容以外に

今日の楽しい出来事などが、

おもいおもいのイラストとともに書かれたりする

見るのが楽しみな共有ノートになりました。

また他のスタッフの誕生日がやってきました。

今度は他のスタッフも参加して

バックヤードはより一層賑やかなものになりました。

スタッフ同士で食事に行くことも始まったりしました。

スタッフ間で、幸せな結束が生まれたのですね。

そんな日々が過ぎていき

気が付くと

店には顧客が増えて

差し入れが増えたり

買わないけど話にくる女性たちの話し声、

笑い声が溢れるようになりました。

そうしてなんと

売り上げも上がっていたのです。

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振り返ると

アパレル未経験のオーナーが始めた店は

一人の店長経験者の女性スタッフが

始めた小さなことにより

まずは、

スタッフにとっての楽しい店になり

それが

その店のファンを呼び集め

大繁盛!とは言えませんが、

しっかりとした売り上げを作る店になりました。

そうして

「コロナ不況」などで

周りのテナントが閉店していく中

いまだに営業は続いているのです。

あらためて

「プレゼント」

には「とても素敵な魔法の力」があると思います。

この話は僕のごく身近で起こったことです。

現実には、ここでは書ききれいないくらいに、

もっともっと感動的な出来事をたくさん起きていました。

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『誕生日』

はプレゼントを正々堂々と贈れる日です(笑)。

あなたにとっての大切な人が、

周りに沢山いると思います。

その方達の誕生日は一年に一回だけ。

こんな日はとても、とても、大切にしたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

感謝します。

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